そういうわけで、晴れて恋人の束縛、というか呪縛、から解放され、自由の身となった私。早速ながら堺くんと酒席をもうけて、久々に他人と飲んだわーという開放感の中、熱燗をくいくいと。ヒャッハー!なおさらその種もみが食べたくなったぜー!!
「芳川さん、これで晴れて自由の身ですね!!また合コン行きましょう!」
「おう、結婚してまだ1年しか経ってないけどね、君は」
「へへへ」
「あはは」
みたいな。感じで。
で、酒飲んでいる間もずっと電話が鳴ってるんですよ。私の。数時間前まで恋人だった人から。
「芳川さん、電話、出ないで良いんですか?」
「いんじゃない?だってもうほら、彼氏じゃないし」
「さっきから何回着信してんすか」
「うん。なんなんだろね。知らねえけど」
いちおうその後話し合い、前回の「芳川に彼女が出来ました報告会」のメンバー他を再度収集し、「芳川あっさり振られてドフリーになりました報告会」をやろうということになり、一応、流れとしては彼女との婚約発表を臭わせてメンバー収集した上で、顔面白塗りでスパンコールばりばりのピエロ服を着た私がマイク片手に登場し、「ラヴ・イズ・オーヴァー」を熱唱する、というところまで決まり。あとは歌の歌える会場の選定、及び衣装だな。ということになり。「おれ、先っちょとんがった靴、買うわ」と全身コーディネートに対して非常に前向きな気持ちでおりました。その飲みの帰りに早速二人でカラオケ行って練習した。堺くんがスピッツの「楓」とか歌ってくれてちょっと感動した。
で、電話後日、かけなおしました。一応。
えらく泣いてました。
どうして電話出てくれないんだ。私のことを見捨てないでくれと。
「セイセイセイセイセイ!!」
私がレイザーラモンHGだったらそう言っていたでしょう。(たとえが古くてごめんね。テレビねえんだ)
見捨てたのは君じゃないのかと。思うんですけど。ヒアリングしました。小一時間いろいろとお話伺いまして。ようやく私も話が見えました。
なぁーる。私個人の感覚としてはまったく理解できないのですが、論理的には分かりました。
桜庭一樹さんの小説で「私の男」というのがあるんですが、あれに出てくる花と淳悟のような関係を望んでいるようで。私あんな色男じゃないんですけど。美郎君はこれから探すみたいで、でもたぶんすぐ見つかるって。
で、けっきょく、なんなの?どうすんの?と思う方もいるでしょうが、私が誰よりそう思ってます。
核心部分を小説の話にしてぼやかしたのは、さすがにまずいと思っているからなので、あまり追求しないで下さい。小説読んで、はわはわして下さい。
じゃ、次回からはいい加減おっさんの恋路の話は控えるようにしたいと思います。芳川でした。
はー。どうしよ。
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